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忘却への抵抗 
ロサンゼルス 

2018年2月、明日少女隊は、 ロサンゼルスのグレーンデール市にある少女像のある公園で、日本を代表するフェミニストアーティストの嶋田美子さんとともに、「慰安婦」についてのパフォーマンスを行いました。


慰安婦問題は、日本ではなかなか学ぶ機会がなく、また、インターネットで調べようとしても、慰安婦を否定する一方的な情報が多く、信頼できる情報源に辿りつくのが難しい現状があります。

「慰安婦」について、詳しくは、『Fight for Justice 日本軍「慰安婦」忘却への抵抗・未来への責任』のページをお勧めします。

また、私たちも、このイベントのために慰安婦問題についてもっと知ろうという、慰安婦問題をわかりやすくまとめたテキストも作りました。英語を日本語訳したものです。ぜひご一読ください。

韓国系アメリカ人アーティストYong-soon Min による開会のあいさつ

韓国系アメリカ人アーティストYong-soon Min による開会のあいさつ

「慰安婦」問題についてもっとしろう!

「慰安婦」問題についてもっとしろう!

 

<忘却への抵抗> 明日少女隊

<日本人「慰安婦」像になってみる>  嶋田美子

時間: 2018年2月18日(日)2–4pm  

場所:グレンデール・セントラルパーク

私たちは、これまで沈黙を余儀なくされてきた「慰安婦」と、今現在軍事力の拷問・暴力にじっと耐えている女性たちに正義をもたらす為ここに団結し集まっています。
— <忘却への抵抗>の中での朗唱  
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明日少女隊は、1932年から1945年にかけて日本帝国により強制的に性奴隷にされた何百人、何千人もの「慰安婦」に捧げるため、また、今現在世界中で起きている戦時下における性暴力の問題について意識を高めるため、日本人アーティストである嶋田美子さんとコラボレーションのパフォーマンスを行いました。

嶋田さんは、これまで世界各地で行ってきた「日本人慰安婦像になってみる」というパフォーマンスを反復し、そのパフォーマンスを通じて、しばしば自国にその悲劇的な歴史を無視され、見えないものにされている日本人「慰安婦」に敬意を示しました。

明日少女隊は、「慰安婦」の苦しみと今日見られる性暴力を繋げる<忘却への抵抗>という新しいパフォーマンスを初めて行いました。明日少女隊メンバー3人を含むパフォーマーらが手をつなぎ、団結の宣言を朗唱し、パフォーマンス中には少女像にひまわりを手渡し、 嶋田さんにハグをしました。明日少女隊のメンバーたちは、「求めるのは誠実な謝罪」、「忘却への抵抗」、「彼女たちと、共に」というプラカードを持ちました。

パフォーマンスは、 グレンデールセントラルパークのピース・モニュメント(「慰安婦」像)にて行われました。この若い少女の銅像は 2013年に設置されたもので、フィリピン、日本、韓国、中国、ドイツ、オーストラリア、アメリカ合衆国など世界各国に建てられたたくさんの像の一つです。「慰安婦」について記念碑を立てることは東アジアの国々、特に韓国と日本の外交関係の中では物議をかもしています。2017年11月にニューヨークタイムズでも報じられたように、日本の大阪市長が、「慰安婦」像を設置した後、サンフランシスコとの関わりを断つと宣言しました。政治家の言い分や取り決めは、多くの場合、彼女たちがどのように日本帝国の戦争兵器として搾取されてきたかを認識していないため、被害者たちのレガシーはなかったものにされたり、曲解される危険にさらされています。 

二組のアーティストのパフォーマンスは、この問題に根深くかかわっている国家主義を乗り越え、過去と未来における二国間の隔たりを超えた団結の模索を目指します。

 

<イベントスケジュール>

2:20: ロサンゼルス在住・韓国系アメリカ人アーティストのYong Soon Minによるイントロ

2:20: 嶋田美子によるパフォーマンススタート

2:30: 明日少女隊によるパフォーマンス (15分) - 第一ラウンド

3:00: 明日少女隊によるパフォーマンス(15分) – 第二ラウンド

3:20~4:00: パフォーマーとの交流