About Us
明日少女隊って?
第4波フェミニズムについて
なぜ実名を出して活動しないのか?
戦後女性感謝プロジェクト
明日少女隊って?
私たちは、ジェンダーや国籍の異なる、第4波フェミニスト・アクティビストによるアートグループです。私たちは、東アジアの若い世代向けのフェミニズムをテーマに、アートの制作やアクティビズムを展開しています。
明日少女隊は、日々メンバーが増え続け、今では世界で50名以上となりました。
メンバーは、日本、韓国を始め、ヨーロッパ、北米、南米などに散らばっており、「中心」や「拠点」はありません。ネット上で議論を交わし、プロジェクトを進めています。
私たちは、団体内のあらゆる上下関係をなくすことに努め、自主参加を重んじるグループです。
また、匿名で、マスクをつけて活動しています。
匿名で活動することで、一部の隊員だけにスポットライトが当たることもなく、入隊後すぐの隊員がプロジェクトに加わり、明日少女隊として取材を受けたり登壇したりすることも珍しくありません。
私たちは、ダイバーシティーのある若手のフェミニストとして、学生、母、社会人、非正規労働者、失業者として、日々社会の差別的な煽りを受けながら活動しています。そんな私たちは、一人一人の力は小さいものですが、グループの中で助け合い、数々の大きなプロジェクトを進めてきました。
私たちは、アートの手法を使って、社会に持続的なフェミニズムのムーブメントを起こすお手伝いをするために、日々、支え合いながら活動しています。
↑ドキュメンタリー映像作家の坂上香さんが、明日少女隊のインタビュー動画シリーズを撮影してくださいました。
第4波フェミニズムについて
第4波フェミニズム(The 4th wave feminism 注1)は、現在、欧米で大きなムーブメントを巻き起こしているフェミニズムの新しい流れで、若者を中心に、2008年ごろに始まったとされています。
第4波フェミニズムのキーワードは、インターネット、グローバル化、あらゆる性別に対しての包括的な平等へのアプローチ、幸福についての考察、人種や貧困問題などを含むインターセクショナリティ(注2)についての問題提起など。
第4波フェミニズムでは、人々の平等こそが、男性を含むすべての人の幸せにつながる、と実証された多くの科学的データをもとに、男性やLGBT、あらゆる性をもつ全ての人を友とし、手を取り合って、平等への道を歩みます。
また、第4波フェミニズムでは、「フェミニズム」「フェミニスト」という言葉のもつ「男性嫌悪」や「女尊男卑」という誤解を解き、「政治、経済、社会におけるすべての性の平等を信じる学問・人々」という本来の意味に立ち戻そうという運動も盛んです。
今、私たちの国で、女性が選挙権を持ち、女性が学校で教育を受けられるのも、これまでのフェミニストたちが、未来の少女の権利のためにと、彼女・彼の人生を捧げて戦った結果なのです。
権利は自動的に分け与えられるものではありません。
明日少女隊は、女性の権利向上に貢献したすべての人々に敬意を表すると共に、彼、彼女らが築いてきた活動や思想、歴史を継承する意味でも、誇りを持ってフェミニストを名乗りたいと思います。
注1:
Is there a fourth wave? Does it matter?
The fourth wave feminism: meet the rebel women
注2:
Intersectionality
社会的不平等には、複数の要因(例えば、貧困、性別、障害、人種など)が多層的に交差しており、それぞれの問題は切り離して考えることができないと考える学問
明日少女隊は、なぜ実名を出して活動しないのか?
明日少女隊では、戦略的に匿名性を保って活動しています。明日少女隊を匿名のグループにしたのには、2つの理由がありました。
一つ目の理由は、みなさんに、私たちの見た目や性別、肩書き、学歴、出生などではなく、私たちの提起する社会問題そのものに焦点をあててもらいたいという願いがあるからです。
1985年にニューヨークで誕生し、現在も現役で活動されているGuerrilla Girls(ゲリラガールズ)というフェミニストアーティストのグループがあります。彼女たちは、ゴリラのマスクをかぶり、常に匿名で、亡くなった女性アーティストの名前を名乗り活動しますが、彼女たちはあるインタビューで、このグループの匿名性についてこのように語っています。
“we wanted the focus to be on the issues, not on our personalities or our own work.
(私たちのパーソナリティーや作品ではなく、問題そのものに焦点を当ててもらいたい)”