Cunt Quilt /カント キルト

明日少女隊は、フロリダ在住アーティスト、コーラリーナ・ロドリゲス・メイヤーと、2019年のウィメンズ・マーチで、コラボレーションをしました。

2016年のアメリカ大統領選挙で、ヒラリー・クリントンが得票数では3百万票近くも勝っていたのにもかかわらず、200年前にできたという、保守的な地域の票が有利になってしまうアメリカの古い選挙人制度のせいで、ドナルド・トランプが大統領に就任してしましました。

コーラリーナは、カント・キルト(カントは女性器という意味)について、こう語っています。

「芸術には娯楽としてだけではなく、公共サービスとしての役割があります。この国(米国)が女性の大統領を選ぼうとしないので、私は、使い古した女性の下着をあつめ、みんなで縫い合わせて”カントキルト”を作ることにしました。この国の隠された物を晒し、根本的な問題を解決したい。」

そのような思いから、彼女は、様々な地域で賛同する女性たちを集め、その地域で問題となっている女性問題の専門家を呼び、その話をみんなで聞いた上で、使用済みの女性の下着をみんなで縫い合わせ、プロテスト用の旗を作り、マーチに参加するというプロジェクトに仕上げました。

この企画は、2017年1月の第一回目のウィメンズマーチから続けられており、女性の大統領が誕生するまで続けるとのことです。

2019年、ロサンゼルスでの明日少女隊とのコラボレーションでは、まず、事前に人身売買についての勉強会と、キルトを縫い合わせる会が開かれました。LAで人身売買被害者をサポートする団体、journey outのCherise さんのお話を聞いた後、みんなでアイデアを出し合い、女性用下着をつなぎ合わせて人身売買をテーマにしたキルトを作りました。

ウィメンズ・マーチでは、これまでに制作したキルトすべてを持ち、ロサンゼルス市内をみんなで歩きました。

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イスラエルの新聞times of Israel にこの時の様子が掲載されました

https://www.timesofisrael.com/smaller-but-still-angry-womens-marches-draw-thousands-across-us/


勉強会で使われた資料はこちら↓