私たちの社会には、性暴力神話と呼ばれる性暴力に関する誤解が多くあります。性暴力被害の当事者の方々は、周囲からの理解を得られず、孤立しやすい状況に置かれていること多々あります。
私たちは、キャンペーンを通じて、この問題を被害当事者だけの問題とせず、被害を受けていない人でも、当事者を支えることができるというメッセージを発信したいと思い、キャンペーン全体のシンボルとして、つばさを選び、パフォーマンスの小道具となるマスクを制作しました。
あえて、片方の翼にすることにより、もう一つの翼が必要であることを示唆しています。もう一つの翼、つまり、この問題の解決に、あなたの協力が必要であるということを訴えています。
翼のマスクは白い紙とターコイズ色のリボンでできています。マスク裏面には、一般の人々から、ビリーブ・キャンペーン主催のワークショップで集めた、性暴力や刑法改正についての思いが綴られています。
ビリーブ ・マーチ| Believe March
1月29日に行われた、明日少女隊のストリート・アート・パフォーマンス。
刑法(性犯罪)の改正を求めて、性暴力被害当事者や支援者の方から集めたメッセージつきのつばさのマスクを装着し、政治家へ声を届けるべく国会議事堂前でマーチとダンスパフォーマンスをしました。
また、日本では近年、キャンパスレイプの被害も深刻であることから、国会議事堂でのパフォーマンスの後は、日本の大学の象徴でもあり、レイプ事件でも問題になった東京大学まで移動し、赤門前でパフォーマンスをしました。
テーマは、エンパワメント(人びとに夢や希望を与え、勇気づけ、人が本来持っているすばらしい、生きる力を湧き出させること)、つながり、サポート、声を聞く、声を伝える、Solidarity(結束・連帯・団結)。手をつなぐ、笑顔、手を合わせるなどのジェスチャーが、パフォーマンスに盛り込まれています。
ソーシャリー・エンゲージド・アート展
アーツ千代田3331で行われたソーシャリー・エンゲージド・アート展では、『ビリーブ・マーチ』と『つばさのマスク』の展示を行いました。また、『女子力カフェ』というコミュニティ・スペースを用意し、性暴力などに関心を持った方が、明日少女隊の隊員と対話し、問題をより深く理解したり、自分の体験や意見を共有できるスペースを用意しました。ビリーブ・キャンペーンな人々
つばさのマスク・メッセージ・プロジェクト